お腹の冷えには大建中湯を試してみよう
漢方薬を使ったことがある医師がおよそ9割以上もいるというデータもあります。今や漢方薬は東洋医学専門の医師だけではなく、西洋医学のいろいろな診療科で使われています。大建中湯は、乾姜や人参や山椒を主成分とした漢方薬です。体力が低下した人で、手足やお腹が冷える人に適しています。腹痛やお腹の張り、お腹のガス溜まり、慢性便秘、便秘型の過敏性腸症候群などが適応症です。また、難病に指定されている原因がよく判っていない肉芽腫性炎症性腸疾患であるクローン病にも効果があったと言う報告もあるようです。その他、大腸がんの術後対策に使用した症例などもあります。
漢方薬の良い所は、主な賞樹生以外にも付随する症状も良くなることが多いということで、これら以外の不調の改善も期待できるでしょう。大建中湯のエキス剤は、お湯で溶いて温かいうちに服用する方が効果が高くなります。温服をお勧めします。副作用は下痢や肝機能低下の報告がありますが、いずれも頻度は少なく軽度です。
重篤な副作用の報告はないので、安全性の高い漢方薬の一つと言えます。